夕方、そろそろ電気をつけようと電気の紐を引っ張った時に、電気の紐が切れました。
蛍光灯の灯りが切れることはありますが、電気の紐が切れるということは予想外すぎて、切れた紐を手にしたまましばらく呆然とする私。
電気が付いた状態で紐が切れるならまだ良かったのですが、壁についたスイッチを操作しても、元が切れた状態なので電気は付かない。
天井のカバーを取るしかない?
どうしよう。
紐がない電気って、案外スッキリしてスタイリッシュ・・・なんて考えている暇はない。
太陽も沈みかけだんだんと暗くなり、暗闇に包まれるのも時間の問題。
根元から電気の紐が切れた場合、天井に付いている方のカバーも取り外さなければならずカヨワイ女性が(?)修理するのは難しい。
こういうケースは電気屋さんを呼ぶのか、借りてる部屋の不動産屋に言うべきか。
いくら備え付けの物だからって、電気の紐ごときで不動産に相談するのは、一歩間違えばクレーマー認定されてしまう。となると、自費で電気屋さんに依頼するしかないのか・・・。
痛い出費だ。
とりあえず周りに目を向けてみる
業者さんを部屋に上げるなら、まず部屋の掃除をしないとダメだ。
急いで部屋の散らかった物を片付け始めた。あたりが暗くなる焦りと不安で、何から片付ければいいのか分からなくなりプチパニック。手には切れた電気の紐を握りしめたままだった。ここまで30分程度、紐が千切れてからずっと右手に握りしめたままの自分におかしくなって少し落ち着いた。
とりあえず、部屋の掃除を続けよう
メルカリに出品する用に写真を撮ろうと思って一昨日押し入れから出していたガラクタの山。それらを再び押し入れに戻し、電気を付けたら食べ続けようと思っていたお菓子やコップもそそくさと片付けた。
これで業者に頼める!
エアコンには、お助けスイッチがある
そういえば、エアコンはリモコンがなくなっても本体にスイッチがあることを思い出した。
もしかして、電気もカバーの中に応急処置的なスイッチがあるんじゃないか!
よく考えたら、電気の紐はあまりにも頼りなさすぎる。
こんな細い紐で、プチンと切れたらそこで “試合終了” なんて、そこまで世の中厳しいはずがない。
リモコンをなくした人のために、優しいエアコンの機能あるんだから、電気だってカバーを外したら何かしらスイッチがあるんじゃ!?
電気の下に付いているカバーを外してみることに
急に業者にお金を払うのが惜しくなった私は、なんとかひとりで乗り切ろうと考えだした。椅子に乗って蛍光灯のカバーをおそるおそる外してみる。普段家族に蛍光灯の交換を頼んでいるので、自分で外すのは怖いが、助けてくれる人はいないし暗くなるまで時間がない。
私が今、頑張るしかない。そう、諦めたらそこで試合終了・・・
たとえばもし、ここで足元がフラッとなって打ち所が悪くてどうにかなるとしよう。
すると死因は、『電気の紐が突然切れ、電気本体に隠れスイッチを探す途中の不慮の事故』ということになるのだろう。・・・いやだなぁ。
そんな事を考えながらカバーをやっとのことで外した。
しかし、どこにもエアコンのような親切なスイッチは見つからなかった。
もはやお手上げ。業者にお金を渡すしかない、そう諦めた時だった。
切れた紐の残りが、ぶら下がっているのを見つけた。
こ、これは!?
紐が残っていた場合の対処
紐が根元から切れていた場合、天井側のカバーを取り外したり素人ではできない作業を業者に依頼するしかない。しかし、紐が残っているならばそれと繋げれば元に戻る話だ。
—–紐と紐を結びつけ電気を復旧することができた——
文章にすると、1行で説明できるが実際この作業が一番辛かった。
何十回もチャレンジしてうまく結べず暗くなっていく中で不安になる。やけくそになったり、初心に戻ったりしながら紐を繋げることに意識と神経を集中させる。
やっとのことで、紐を結ぶことができたら、その紐を小さい穴から天井側を通して最後はバネのようなものを通さなければならない仕組みになっていた。(それに気付かずカバーを取り付けたら、紐がカバーに引っかかりカバーごと落ちてきそうで焦った)
最後は半泣きになりながら部屋の中心でひとり、私は何をしているんだろうと生きる意味さえ失いかけたのだから、電気紐の存在が、いかに大切か思い知らされる。
紐が繋がって電気が付いたときには本当に紐に感謝するとともに、今後は紐がキレないような生活を送ろうと心から誓った。
ナツメ
先生
紐の状態によって対処を
電気の紐が切れた場合、根元から切れたら天井のカバーを外さなければいけません。この場合、素人では難しくなってくるため、お近くの業者に依頼することをおすすめします。
途中で切れてしまい、まだ紐が残っているならばラッキーです。紐と切れた紐を結び付け繋ぐことで応急処置ができます。